皮膚外科

皮膚科では、疾患によっては外科的な治療を必要とする場合があり、そのような領域を皮膚外科と呼称されています。それらは主に皮膚癌を中心とした皮膚腫瘍や母斑などの疾患が対象です。

本邦では、そのような皮膚科の知識をもって治療にあたるべき疾患に関する臨床力の向上を目的として、20年以上前に皮膚科医によって本格的な皮膚外科学会や皮膚悪性腫瘍学会が発足しています。

皮膚腫瘍の場合、良性か悪性の診断、そして悪性の程度の診断や病期診断が非常に重要です。そのためには、当科では術前のダーモスコピーによる詳細な観察、皮膚科用超音波検査での病変の範囲やリンパ節転移の検査などを行っています。また、病理組織学的な診断検討は皮膚腫瘍にはもっとも重要です。ときには臨床と合わせて確定診断を下す必要があるケースもあり、その際は皮膚科的な知識や経験を要するため、当科では術前生検や術後手術組織の病理検討をカンファレンスで詳細に検討しています。

当科での手術状況は、皮膚癌を中心に手術件数は年間500件前後行っています。手術方法は植皮術や皮弁術などが中心です(代表的な手術)。また、手術のみならず、化学療法や光線療法、放射線療法も行っています。このように診断から治療の一連の診療のすべてを責任もって専門的に行っているのは、皮膚科の特色のひとつです。当科でも手術やそのほかの治療だけでなく、治療後の定期的な経過観察や検査をなるべく外来通院でスムースに行えるよう、専門外来である皮膚外科外来を設けています。